お山の家、2年目の初夏のこと。
庭に置いていた陶器のガーデンセット。
その周辺がなにやら騒がしい。
こんな鳥がしょっちゅう椅子にとまってるんです。
よくよく見たら口に何かをくわえてて。
え?なんだろう。
しばらく動きを観察していたら、あらら~~。
口にミミズっぽいものをくわえてます。
この椅子は中が空洞になっている陶器製。
持ち運びできるように
胴体の2か所に
取っ手部分として5×10センチほどの
穴が開いてます。
お山の家の竣工の際にこの椅子を庭の片隅に置いてから約1年。
場所を変えることなくそのまんま放置。
どうやら鳥はこの取っ手部分から
椅子の内部へ出入りしている様子。
ようやく鳥が巣を作っちゃってることに
思い至りました。
おそらく空洞の内部はそこそこ温かく、
猫やその他の外敵に襲われることのない
とても静かで安全な場所。
私は動物とか鳥とかはあまり得意ではないのですが
現状を確認しなきゃならないから
おそるおそる椅子をそっと持ち上げてみました。
中には小枝の塊と
どこから持ち込んだのかフワフワな
綿毛状の繊維質。
それらをそっとめくるとこんな卵が・・。
いちおう4個ある椅子の中を全部確認。
2つが鳥の巣になっていました。
初めに持ち上げた椅子の中はかわいい卵だけでしたが
もうひとつの椅子の中では
少し前に孵化したらしいボロボロの小鳥が
ご臨終、見るも無残な状態でした。
暑さにやられたのでしょうか。
街中で暮らしている私は
自然の中での動物の生死には慣れてなくって
かなりパニックになったのを思い出します。
その時のトラウマから
椅子の取っ手にはガムテープを貼って
中に何も入らないようにしています。
3年たった今春、
椅子の下に大きなアリの巣が出来ているのを発見。
東京からたった2時間の距離とはいえ、
ここでの半田舎暮らしは、
なかなかスリリングです。