技能は12月24日が初回。
私を担当してくれたのは
30代の女性インストラクター。
私としては50代という
年齢ハンデが気になるし、
言われたことをすぐにできる自信もない。
まずはエンジンのかけ方、
エンジンの切り方。
そして教習コースの端っこのほうを
ちょこっと数メートル動かしただけ。
顔はこわばるは腕は固まってるは
ガチガチだった私に
「大丈夫ですよ。ゆっくり覚えましょう」
とあたたかく声をかけてくださり、
あっという間の50分。
「次の技能はいつですか?」
「次は2月です」
「え?そんなにあいちゃうの?」
そう、入校日から3日後くらいに
予約表をのぞいたらもう1か月間以上
埋まっちゃってたんです。
早めに何時間か取っておけばよかった・・
反省。
1段階(仮免検定まで)の学科の10時間は
さくさく・・でもないですが
2時間くらいずつ、
仕事がオフの昼間とか仕事上がりの夜とか、
手帳眺めながらこなしていきました。
50分の授業の前半は講義、
後半はその内容をまとめたビデオ鑑賞。
驚いたのは、授業が始まると
外から職員に鍵をかけられてしまうこと。
途中入室退室を防ぐためでしょうが
まるで牢獄。
そしてビデオはかなり退屈。
聴講者のなかに居眠りを見つけると
先生が近くへ行って声をかけている。
そうでもしなきゃ、みんな寝ちゃうよね。
2月の2回目の技能予約日のころには
ほぼ終わっている感じで
技能を早く進めたいという
気持ちばかり先行。
ところがここから苦難の道なのでした。
エンジンをかけられるようになり、
カーブや曲がり角も何とか出来た。
そして最高の山場!
曲線コース(S字)
クランクコース(屈折)が!!
これはほんとに参りました。
1回目
それまでにも当たったことのある
40代の男性インストラクター。
ハンドルの切り方や
タイヤの内輪差などのレクチャーを受け、
やってみたけど、よくわからない。
乗り上げて脱輪をかます。
そして言われました。
「〇〇さん、
ここはもう一度やったほうがいいね」
「はい!!」
そして受付カウンターでこの項目を
補講してもらう手続きをお願いする。
「お客様は追加分は
無料になるプランですので
1時間だけ超過できるよう
PCで入力しておきます。」
この日は、
「こんなもんだろう。次に頑張れば・・」
それくらいにしか思っていませんでした。
教本読み込んで、
イメージトレーニングはいっぱいしました。
せっかく取った予約を補講にあてるのか。
そんな気持ちだけだったのですが。
2回目
次のインストラクターは
初めての50代の男性。
私の教習簿の生年月日の部分を
ガン見してる。
いやな予感。
発進して、走行してる最中、彼は無言。
そしてS字コースの入り口で
止まるように指示され、
再度説明を受けましたが、
なんだかよくわからない・・。
いざ走行。
出来ない、脱輪。
「カーブに沿ってハンドル回すのよ・・」
もう一度チャレンジ。だめ。
「はぁ~。言ったよね。さっき~」と
大きなため息をつかれました。
クランクも同様。
そしてパワハラに
近い暴言を吐かれました。
でも私が出来ないからいけないので
ひたすら低姿勢で終了。
当然、もう一回同じ項目を
受けることになり、
受付に寄らなければならず、
頭も気持ちもボロボロ。
3回目
ちょっと紳士風なサラリーマンっぽい
50代後半の男性インストラクター。
たぶん私は教習車に乗り込むときから
悲壮感がただよっていたのでしょう。
「3回目ですか。説明は受けましたね?」
と柔らかい物腰でたずねられました。
胸のネームバッジを見たら課長?
だかなんだかの役職がついてました。
2回目の状況をチクるのも気が引けたので
「前のお2人の説明が
ちょっとずつ異なっていて
私には受け取り切れず混乱してます。
すみません。」
そんな感じで伝えました。
「それは申し訳ありませんでしたね」
ともう、それは丁寧に説明をしてくださり、
フロントガラスのどこに何が見えたら
動きを止めてハンドルを全部切ってから
そのまま前進。
あ、乗り上げずに通れた!
そうなんです。
究極の対策っぽいことを
伝授してくれたんです。
ほんとは「すえぎり」っていって
タイヤが痛むから普通はしないことだと
後で知りました。
クランクも同様に何とかクリア。
この課長さんのおかげで
この項目をなんとか終了できました。
私の想像ですが、
この2~4月は自動車学校の受講者が
1年で一番多い時。
受講者にとっては技能予約を取るのが大変。
学校側としては限られた
インストラクターの数で
大勢の受講者の技能の時間を
回していくだけでも大変なのに
私のように先に進むことができず
滞留される受講者がいると困るから、
お助けマンのようなこの方に
指導されることに
なったのだと思います。
この課長さん、あとあとになって
また登場するんですが、そのときも
私が滞っていたときでした。
続く